タイ国際航空 経営破綻
負債8200億円
イギリスBAは、リストラを検討
BAは労働組合とリストラ策の協議を始める。同社によると従業員数は約4万5000人で、削減が検討される最大1万2000人は全体の4分の1あまりに相当する。
新型コロナを封じ込める世界的な移動や外出制限措置で3月後半以降、大半の旅客便が運休に追い込まれた。4~5月の旅客の輸送能力は前年同期比94%減を見込んでいる。余剰になった従業員は一時帰休させ、2500ポンド(約33万円)を上限に月収の8割を給付する英政府の雇用維持策でしのいでいる。
ドイツ ルフトハンザ航空
1兆円規模の支援を要求
フランス エールフランスKLM
8000億~1兆3000億円借り入れ
日本 ANA
9500億円規模の融資
日本 JAL
3000億円融資
オーストラリア バァージン オーストラリア
経営破綻 4700億円
アメリカ アメリカン
1兆1000億円要請
アメリカ デルタ航空
1月~3月で570億円赤字、5800億円支援要求
各国政府の支援策が倒産を握っている
米国ではトランプ政権が総額500億ドルの航空支援策をまとめた。欧州では仏蘭エールフランスKLMが24日、フランス政府の保証を得て銀行などから70億ユーロを借り入れると発表し、当面の資金繰りにめどを付けつつある。
一方、オーストラリア航空2位のヴァージン・オーストラリアは豪政府に見限られ、経営破綻に追い込まれた。日本ではANAホールディングスや日本航空(JAL)が主要金融機関に対し数千億円規模の融資を要請している。
欧米諸国では新型コロナの感染状況をにらみながら経済活動を再開する動きが本格化している。ただ、IAGのガニングCFOが「旅客需要が19年の水準を回復するには数年はかかる」と話すなど、航空業界の危機対応は長期戦を強いられる見通しだ。