毎年11月頃からインフルエンザが、流行しますが、
インフルエンザ予防接種は、本当に効果が有るの?
毎年、インフルエンザ予防接種を受けても、インフルエンザにかかったとか、
軽く済んだとか、色々な方を聞きますが・・・
インフルエンザ予防接種は本当に効果あるの?
良く言われているのは、
「インフルエンザの予防接種は感染を防ぐものではありません。」
インフルエンザワクチンにより、インフルエンザウイルスへの抗体を体に作るためのワクチンです。
ウイルスが体内に入って来た時、抗体にて、攻撃して、発症そのものを抑えたり、重症化を防ぐ効果があると言われています。
インフルエンザワクチンの効果は年齢や体調、生活環境など、人によって違います。
例を上げると、16~65歳未満の健常者の場合、
ワクチンを1回接種することによりインフルエンザの発症を55%、
2回の接種で82%、
0~15歳では1回の接種で68%の発症を予防することができたという報告もあります。
インフルエンザワクチンを接種した場合、65歳以上の高齢者は、肺炎などへの重症化による入院リスクを半分に減少させ、死亡リスクは5分の1に抑えることができたという報告もあります。
しかし、インフルエンザの抗体は高齢者や乳幼児にはできにくかったり、
インフルエンザの型が、毎年少しずつ違ってきている事などから
予防接種の効果が検証しにくくなっています。
インフルエンザ予防接種する時期は?
インフルエンザの予防接種から、抵抗力がつくまでに一般的に2週間かかり、その効果が続くのは約3~5ヶ月間と、持続期間が短いと言われています。
毎年12月には、流行になる年が多いと思いますので、11月の後半から
12月の始めまでには、予防接種を受けた方が良いかと思います。
良く町の病院に行くと、「インフルエンザの予防接種が無くなりました。」と言う所も有ります。
意外と内科ではなく、外科、消化器内科等が、インフルエンザワクチンを持っていて、空いている、病院が有りますよ。
インフルエンザ予防接種の副作用は、有るの?
接種した場所(局所)にみられる副作用としては赤み、腫れ、痛みなどがあげられます。これは予防接種を受けた人の10~20%に起こります。
インフルエンザの予防接種をした場所(局所)に見られる副作用については、接種した直後~半日くらいから症状が出はじめますが、通常2~3日くらいでおさまります。
全身性の副作用としては、発熱、頭痛、寒気、だるさなどが見られます。
これは予防接種を受けた人の5~10%に起こります。
インフルエンザ予防接種後の全身性の副作用については、接種して半日~1日くらいから症状が出はじめますが、これも通常2~3日くらいでおさまります。
ショック、アナフィラキシー様症状{発疹、じんましん、赤み(発赤)、
掻痒感(かゆみ)、呼吸困難、嘔吐(吐き気)等}が起こる場合があります。
まれに見られるショック、アナフィラキシー様症状については、接種直後~30分程度と、比較的すぐ起こりますので、接種後30分くらいは接種した医療機関内で安静にしていて下さい。
まとめ
予防接種を受けることが今のところ発症を抑え、重症化させないために有効な手段です。
しかし、マスクをしたり、うがい手洗いをするなどの日ごろの予防や、常に十分な栄養や休養をとってウイルスを寄せ付けない健康な体を保つことが何よりも重要です。
冬のインフルエンザのためだけでなく常日頃から健康には注意してください。