男の子が生まれえて、初節句を迎えるご家庭では、「5月人形は誰が買うの?」と言う話題が多くなります。
4月にお子さんが生まれる予定のご家庭では、初節句は、今年やるの?来年で良い?などの疑問をお持ちの方も多いと思います。
このような疑問は、古い慣わしを理解して、解決しては、いかがですか?
五節句のひとつの端午の節句は「具足」などを飾って祝う慣わしは、鎌倉時代~江戸時代前期に、宮中から武家社会に広まったと言われています。
「端午の節句」(陰暦5月5日)も「上巳の節句」(陰暦3月3日)同様に元は、中国から伝わったもので、菖蒲酒を飲んだり菖蒲(しょうぶ)で体の穢れ(けがれ)や厄災を落として無病息災や厄災除けをしていたものが、武家社会では、「菖蒲(しょうぶ)」を「尚武(しょうぶ)=武をたっとぶ」とかけて武家の頭領となる長男の誕生を知らせるために門前に「馬印」「幟旗」「槍」「薙刀」などを立てて、「具足(鎧兜)」を飾って、男の子の厄災除けと無事な成長を祝うようになったものだそうです。
幟旗が、武者幟に、江戸時代後期に町人に広がった幟飾りが鯉幟に、具足飾りが兜飾りにと時代とともに変わってきたと言われています。
江戸時代中期には、実戦用の具足(鎧兜)を座敷に飾っていました。
江戸時代後期には、装飾用の「兜飾り」に代わり、豪商や豪農など武家以外の裕福な家でも飾るようになりました。
明治以降には、経済的に恵まれた家、戦後高度成長期には、一般の家でも飾るようになりました。
邪気を祓うと言われる菖蒲を軒先に吊るしその菖蒲をお風呂に浮かべ「菖蒲湯」に入る慣わしは、今でも残っています。
初節句の五月人形は、武家の具足飾りがその原型で、時代背景から嫁ぎ先の両親が用意をして、鯉のぼり・武者幟り・武者人形は、お嫁さんの実家が用意したようです。
現在は?
地域によって、五月人形嫁ぎ先の両親が用意鯉のぼり・武者飾り・武者人形などは、お嫁さんやお婿さんの実家が用意することが、慣わしとなっている地域も多数あります。
初節句に宴は、嫁や婿に貰った家に両家のご親戚やご近所をお招きして盛大に催し、お土産を含めた経費のすべてを嫁ぎ先の両親が負担する
などの地域も有ります。
現在はどうか
家族構成も、核家族が多く、住宅事情は、マンション・アパートなど様々な変化してきています。
その為、飾る所が無くなり、コンパクトな平床や高床の 兜飾りが大多数を占めています
まとめ「五月人形は、誰が買うの?」
関東では、嫁ぎ先の両親
関西では、お嫁さんやお婿さんの両親
いずれにしても、両親が子や孫と一緒に買いに行き、子供たちが選び、孫の為に、両親がお金を払う事が多いようです。
最近は、「両家で、話し合い、費用を折半して子供たちが選ぶ 」
「両家からのお祝い金で、5月人形などを買う」方もみえるようです。
そこの地域で、色々有りますから、両家で、話してみては、いかがですか?